案件がないのではなく、提案できていなかった。10名未満の会社にも臆せず就業規則を提案できるようになった理由
「KiteRa Pro」導入をきっかけに、就業規則を作成するたびに顧問先から喜びの声をもらえるようになり、就業規則の業務を事務所の新たな軸に。導入前は「案件数が少なく費用対効果が見合わないのでは」と感じていたという川端先生に、導入の背景から現在の活用状況まで伺いました。
「そもそも作り方が分からなかった」―― 苦手意識があった就業規則
まず、就業規則という業務に対して、導入前はどのような状況だったのか教えていただけますか?
川端先生:開業してすぐの頃にご依頼をいただいたのが最初だったのですが、そもそもどうやって作っていいのかも全然わからず、周囲のアドバイスを受けながら、なんとか形にしたのが最初の就業規則でした。自分自身、書いてある内容を理解できていたかも怪しいくらいで、就業規則には「ハードルが高いもの」というイメージを持っていました。ご依頼自体も年に1、2件程度で、正直なところ「できればやりたくない仕事」という気持ちが強かったです。
案件がないのではなく、提案できていなかった
そこから状況が変わったきっかけは何だったのでしょうか。
川端先生:試行錯誤を重ねる中で、「一定以上の顧問料をいただく会社には、就業規則を作成し、定期的な見直しも行う」というサブスクリプション型の提案を自分の標準スタンスにしました。
そうすることで、10名未満の小規模な企業の就業規則を作成することも増えていったんです。案件がないのではなく、提案できていなかっただけだと気づきました。同時に、小規模な企業ほど就業規則が存在しないことのリスク、危うさについても、強く意識するようになりました。
小さな会社にこそ、就業規則が必要な理由
小規模な企業にとって、なぜ就業規則が重要だとお考えなのでしょうか。
川端先生:規模が小さい会社ほど、就業規則がなく、判断基準が曖昧なままだと、トラブルや思わぬリスクにつながりかねません。
社長にとってはその都度の個別の対応に頭を悩ませることになりますし、一方で従業員の方にとっても、ルールが明確でないことで不公平感を抱いたり、安心して働けなかったりする場合もあります。
就業規則を整えることは、社長にとっては経営の安定とリスク回避に、従業員にとっては納得感と安心感につながります。双方にとって意味のあるものだと考えています。
だからこそ、早い段階で就業規則を整えてほしいと思っています。
最低限、服務規程・懲戒規程・ハラスメント規程のこの3つだけでも整えて、わかりやすく見せておくことが大事だと考えています。
「KiteRa Pro」が支える、“毎日就業規則と向き合う”仕事
現在、「KiteRa Pro」はどのように活用されているのでしょうか。
川端先生:ほぼ毎日、どこかの会社の就業規則を編集しています。以前は苦手意識がありましたが、「KiteRa Pro」を導入してからは、その負担感が非常に軽減されました。
特に便利だと感じている機能があれば教えてください。
川端先生:特に助かっているのは、規程レビューの機能ですね。法改正への対応状況や規程の内容に漏れがないかをチェックできるので安心です。それから、条文を検索する機能も便利です。A社の規程の作成中、B社の規程を引用・参考にする時に、手作業に比べて圧倒的に効率的です。また、雛形も活用しています。
最近は初めて「KiteRa Pro」を使って協定届の電子申請を行い、無事にうまくいきました。操作が難しいかと思っていたのですが、わかりやすいヘルプページを見るだけでスムーズに完了できました。
よく使っていただく雛形はありますか?
川端先生:「職場の働き方のルール」という雛形を活用しています。
これは就業規則より簡易な社内ルール例が記載されているものなのですが、「どこを一番、従業員に理解してもらいたいですか」と顧問先に聞いた上で、その部分を抜き出した簡易版マニュアルとして、従業員の誰が見ても理解できるレベルで作成しています。
また、私自身が顧問先に伺い、従業員向けの就業規則説明会も実施しています。小規模な会社でも、就業規則を作って終わりとするのではなく、きちんと理解してもらうところまでの支援を大切にしています。
実際に説明会を行うと、「こんな説明をしてくれる会社は初めて」「うちの会社、いい会社だな」という感想をいただくこともあります。説明会では、従業員の方から意見を聞く場も設けていて、必ずしも規程の修正にはつながらなくても、意見を聞いてもらえたこと自体が納得感につながっているようです。結果として経営者からも感謝され、「就業規則をきっかけに社内の雰囲気が良くなった」という声もいただいています。
「本当に生きた就業規則」を作りたい先生へ
最後に、これから就業規則の提案に力を入れたいと考えている社会保険労務士の先生方へメッセージをお願いします。
川端先生:就業規則は「急がないけど、大事なこと」。目先の依頼対応に追われがちですが、優先順位を落とさずに向き合うことが大切だと思います。
顧問契約をきっかけに就業規則の作成を提案するようになってから、「作らなくていい」と言われたことは一度もありません。本当に使える就業規則は、会社の話をきちんと聞いた上で作るべきだと思っています。
