2021/08/07
- 働き方改革
【厚労省】就業規則作成支援ツールの機能とは?関連ツールと合わせてご紹介
2019/03/28に公開された就業規則作成支援ツールというものをご存知でしょうか。厚生労働省が運営するサイト「スタートアップ労働条件」にてこの就業規則作成支援ツールは公開されました。公開当初はすぐに社労士の間で話題となり、今でも一定の注目を集めるサービスです。本記事では就業規則作成支援ツールとはどういったものなのか、機能や使い勝手の良さについて特徴をご紹介するとともに、おすすめの関連ツールも合わせてご紹介します。
- 厚労省 公式サイト:スタートアップ労働条件はこちら
- 厚労省 公式サイト:就業規則作成支援ツールのページはこちら
就業規則作成支援ツールとは?
公開された就業規則作成支援ツールは、選択式、もしくは記述式の設問に答えていくことで就業規則を作成することができる無料のツールです。厚生労働省が運営する「スタートアプ労働条件」というWEBサイトで公開され、話題となりました。
この就業規則作成支援ツールの1番の特徴はWEB上で設問に回答するだけで、就業規則を作ることができるという点です。作成した就業規則はWEB上に保存され、内容を変更する際には以前作成したデータが閲覧可能(使い回して編集することは不可)で、条項の追加や削除、また並び替えなどの機能を使って効率よく社内規程を作成することが可能です。
<就業規則作成支援ツールへのアクセスはこちら>
- 初めての方はこちら
※会員登録フォームに記入で登録を進め、[新規作成]から作成 - ユーザー登録をせずに利用する方はこちら
※リンクを開くとすぐに作成画面に遷移します
※ユーザー登録しない場合、途中保存できないのでご注意ください - ユーザー登録済みの方はこちら
※ログインをすると作成画面に遷移します
※PCでの操作が必須となります。
就業規則作成支援ツールの便利な点と注意点
就業規則作成支援ツールは冒頭にお伝えした通り設問に回答する形で社内規程を作成していきます。実際に社内規程を作る過程が画像で紹介されていたので一部引用でご紹介します。またその中で注意点も合わせてお伝えします。
就業規則作成支援ツールの便利な点
①設問形式の流れで規程を作成するため操作の迷うことがない
就業規則作成支援ツールは表示される設問に対し、細かく数値や情報を入力しながら回答していく形式で就業規則を作成することができます。設問に回答していくだけ規程が作成されていくという仕様のため悩むことがありません。またそれぞれの条文について作成上の注意として参考情報が表示される仕様となっているため、効率よく規程作成を進めることができます。
②条文の加除や順番の入れ替え時に条番号が自動で修正される
就業規則作成支援ツールでは、条文を追加や削除、並び替えを行った際に条番号が自動で修正する機能を実装しています。従来の一般的なドキュメントツールではこのような機能がなく、本来であれば条番号の変更は時間を要する作業となりますが、就業規則作成支援ツールを用いることで業務効率の向上が見込めます。
③就業規則作成支援ツール上で過去に作成したデータが保存される
就業規則作成支援ツールで過去に作成したデータを閲覧して新たに就業規則を作成することが可能です。作成したデータが蓄積される仕組みになっているため、長く使えば使うほど、業務効率改善が見込めます。
就業規則作成支援ツールの注意点
①自動的に作られるわけではなく入力形式である
公式サイトの案内を見ると設問に答えるだけで、社内規程が自動的に生成されると捉えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが決して自動的に生成できるわけではありません。手入力で数字や文章を打ち込む設問が多く見受けられます。そのため、一部の社労士の先生からは「wordの方が早い」という声があります。使い慣れているテンプレートをお持ちの方であれば、無理に就業規則作成支援ツールを使う必要性はないかもしれません。普段のテンプレートが使いにくい、もしくはテンプレートをそもそも持っていない方にとってはおすすめのツールなので是非一度使ってみましょう。
②ユーザー登録をしないと途中保存ができない
ユーザー登録をしないで作成作業を進めると途中保存ができません。お試しで使ってみる場合には途中保存の機能は必要ありませんが、実際に使う予定の社内規程を作成する場合には、必ずユーザー登録して作業をするように注意しましょう。
- その他の注意事項はこちら:ご利用上の注意
各種関連情報
スタートアップ労働条件では就業規則作成支援ツールのほかにも便利なツールが紹介されているため、興味がある方は以下のリンクからお進みください。
就業規則作成支援ツールの関連サービス
就業規則作成支援ツールの関連サービスとして話題のサービスといえば社労士向け規程業務効率化サービス「KiteRa」です。KiteRaと厚労省の就業規則作成支援ツールは特徴としてかなり似ている点があるので詳しくご紹介していきます。
社内規程作成ツール KiteRa
KiteRaは2019年4月に創業したサービスで現在導入事業所数が500社をこえた話題のサービスです。就業規則作成支援ツールの公開日とほぼ同時期にサービスがスタートしています。社労士でもある代表の植松が自身の経験をもとに社内規程作成業務の課題解決に特化したサービスを提供しています。ここからはKiteRaの機能を中心にご紹介していくので、興味のある方は是非最後までご覧ください。
<厚労省の就業規則作成支援ツールとKiteRaの類似点>
- 設問形式で就業規則を作ることができる
- 条項の追加や削除、また並び替えの際に数字の自動振り分け機能がある
- 過去に作成したデータを転用し新たに就業規則や社内規程を作ることができる
類似していると先述しましたが、実際には、KiteRaには就業規則作成支援ツールのほとんどの機能が備わっています。ほかにもKiteRaには便利な機能が備わっているため一部の機能をご紹介していきます。
社内規程作成ツール KiteRaの機能
作成面の特徴的な機能
- 設問に回答するだけで規程を自動作成
- 規程ファイル(.docx.doc.pdf.)を 簡単に取り込み可能
- 事務所のひな形を使っての規程作成も可能
就業規則作成支援ツールはあくまで自社のテンプレートや雛形を取り込み編集することはできないため、汎用性のあるサービスではありません。しかし、KiteRaは作成済みの規程やお持ちの雛形をアップロードし改変作業をKiteRa上で行うことができるという特徴があります。
編集面の特徴的な機能
- Wordのような操作性で、文字編集、表や画像挿入が可能
- 文頭や参照条文内の番号を自動で修正(章、節、条、項、号に適用)
- 表記揺れ自動表示機能
KiteRaは独自のエディターを開発し、自由度の高い編集機能を実装しています。設問に回答する形で規程を作成できる機能がありながら、既存の社内規程を読み込み、細かい点を編集できる機能を搭載することで「1から就業規則を作る」「作成済みの就業規則を編集する」など、あらゆる社内規程作成業務の形に対応しています。
その他、管理面/共有面での機能
- 改訂履歴の詳細情報を自動で記録
- 新旧対照表機能
- クライアントへの閲覧機能の管理
その他にも作成済みの社内規程の管理機能や、クライアントとの情報共有機能など多種多様な機能を搭載しています。
まとめ
厚労省が公開した就業規則作成支援ツールはお持ちのテンプレートがない場合や、0から就業規則を作成する際にはおすすめの無料ツールです。上述した注意点を確認しながら、利用してみましょう。本格的に社内規程の作成、就業規則の作成を行う場合には、あらゆる機能が搭載されているKiteRaがおすすめです。簡単な説明会を実施しているのでご興味がある方はお気軽にお申し込みください。
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